new hatena paradise

平成のあいうえお

冬の名残りがなかなか去らず

シュウカツしたりTRAKTOR S2手に入れたりバンド始めたりしてたら、そっちにばっか時間使っちゃったよ!なんで言い訳みたいなことしちゃってるのかわかりませんが、ここのところすごい良い映画ばかり観れて幸せです。
お金がいっぱい降ってきたら、ホームシアターシステムみたいなやつが欲しい。


宇宙人ポール

SFオタクが本物の宇宙人に出会ってやいのやいのするお話。

はじめに、いかにもCGです!って感じの宇宙人が出てきたときは少し不安になるのだけど、だんだん愛着わいてくるのはなんでだろうな。誰かが好きなものを楽しそうにつくったりやったりしてるのを見てると、自然と巻き込まれて同じように好きになったり楽しくなるような気がする。逆もまた然りで、嫌味しか言わない人の周りには嫌味しか言わない人ばかり集まるんでしょうか。くわばらくわばら。

カットは同じなんだけど映ってるものや意味合いが違うってシーンがあって、この手法すごくいいぜ。いいです。これ本当いいぜ。いいです。
SFファンとして遊びにきたアニメフェスが一回目。作家として成功して参加してるのが二回目。主演の二人が出てるショーンオブザデッドってゆう映画にも、一回目は何気ない日常、二回目はゾンビ化した街並みを全く同じカットで撮ってるシーンがあって、それも面白い。

都市伝説だかで、宇宙人は未来人ってゆう説があって妙に納得したのだけど、人類の進化の有名なあれあるじゃないですか。4足歩行から2足歩行になってくあの絵。図。
教科書でみるような人間の祖先は、毛むくじゃらで頭も身体もちっさくて、未来と過去のちょうど中間にあたる僕らは、体毛が抜け落ちたり、背が高くなって体重が増えてどんどんデカくなってる。で、宇宙人は、頭がでかくてハゲてて、あごが細くなって、身体が細くて小さいイメージ。
これ完全に理想の上司で有名なフリーザ様と同じじゃないですか?第三形態とかクソデカくてパワーハンパないみたいな感じだけど、最終形態はシュッとした体型に戻るじゃないっすか。一周してまた普通に戻るというか。
あの発想と同じで、宇宙人は人間が一周した姿ってことだとするとすごい腑に落ちたような気がしたんです。

だから(?)、体毛が抜け落ちたのが進化の証だとしたら、頭がハゲあがるのもむしろ必然なので、ハゲの方々には「おれらマジ未来人!」的な心持ちで、胸はって生きて欲しいなと思う次第でございます。

面白いからみんな観て。


ヒミズ

古谷実の漫画は稲中とそれ以外という認識しかない、というよりは、それ以外たちの区別がつかない。ヒミズも読んだことあるにも関わらず、はじめて聞くお話のように観ていました。同じではないんだろうけど。だいたいこの人の描く話って、社会からあぶれた若者やフリーターが主人公で、なぜか美女に興味をもたれたり、事件に巻き込まれたり、バイクに乗ったりする漫画だと思うんですけど、ヒミズはバイクが出てこなくてボート屋というのが他作品と見分けるポイントでいいのかな?

なんかわーわー言われてる映画ですけど、一番口を挟みたくなるのはやはり、震災と絡める必要があったのか?というところ。あまりにぶっ飛んだ設定の数々に、現実のヘビーな問題をぶちこんできて、それが結局リアリティを出したいのかなんなのかがわからなかった。異常な設定が逆に、身近に存在しうる怖さを浮き彫りにすることがあるけど、それと被災地は関係ないよなあ。
ただ、隣の席で観ていた方が嗚咽を漏らすほど感動(?)していて、落ち着いたところを見計らって少しお話を聞いてみたんだけど、『確かにわからないこともあったけど、頑張れというメッセージだけでなぜか涙が止まらなかった』的なことを話していて、そうゆうものなのかなあと思ったりなんかしちゃったりしました。

悪いやつを懲らしめる妄想を巡らすのは、誰もが一度は経験しているはずで。。。だけど、映画や漫画みたいにスーパーヒーローが華麗に問題解決!なんてことはまずありえなくて、見て見ぬフリをしたり、全てが他人ごとのように処理されてモヤモヤとした気持ちだけが残ることが多い。
本当は、人一倍正義感が強くて、でも行動に移すほどの勇気が出なかったり、いざ動いてもタイミングがわるかったりで、そんなモヤモヤを捨てきれずに亡くなってしまった人の怨霊が、なまはげだったとしたら、なまはげももっと人気出ると思う。
何の話でしょうね。
なまはげいいやつ。

ビフォアサンセット

ビフォアサンライズの続編。どっちもめちゃめちゃ良くて、誰にでもオススメしたい。
久しぶりの再会は偶然ではなくて、追い続けてきた結果の必然ですよね…!二人が出会った夜を小説にした目的は再会するためですもんね…!とにかく長回し多様で、観てる側がそこにいる感覚になれるすごい映画だと思う。終わり方も秀逸で、結末は読者(視聴者)の想像に任せると言った主人公の言葉が反映されてて素敵んぐ。
真面目な話にもジョークを挟みつつユーモアのあるトークをする感じとかまじホープ。(横文字多い!)

知的な女性は素敵です。

星も凍るような寒い夜

1月に観た映画のまとめでございます。
批評とも呼べないいわゆる感想の垂れ流しですけど、他人に読まれることでどう消化・処理されていくのか興味あります。

 

パーマネント野ばら
幸薄女性好きにはたまらん!ラストに思わず「そんなんさあ!」と口に出してしまう、そんな映画をそんなんさあ映画と名づけました。
なんでもない日常を描いただけかもしれないけど、ふとしたときに溢れ出しちゃう感情って見ててキツい。見所は、盛りのばばあが男をホテルに連れ込もうとして逃げられるところ。邦画は細かいニュアンスも直接感じ取れるから良いです。欧米と違った日本人独特の価値観とか、それなりに大事にしていきたいっす。日本万歳!でも海外万歳!でもなく。

ザ・タウン
途中で読み込めなくなってもやもやした。ファッキンDVD。面白かったのに…いつかもう一回観たい。

レスラー
プロレスってあんなことやこんなことしてんすね!って小ネタをいくつか見せてくれて、手品の種明かしみたいだった。楽しいっすよね、手品って。
レスラーのおっさんと娘とのやりとりは、プロレスラーに限らず、仕事や家庭を持つ人間にとっては共通の話題ではないでしょうか。持ってないけど。娘に趣味のわる〜いプレゼントを買ってく父親をみていて、うわあかわいいなあ、でも気持ちはうれしいだろうけど素直になれねえだろ子供は!なんて思ってもどかしすぎた。
自分にはこれしかないという何かをみつけることが、僕の人生の課題ですけど、とは言ってはみたものの、いろんなことに手を出していきたいものです。
あんま関係ないけど、学生プロレス面白いっすよ!リングネームがすべて下ネタです。

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
ふらっと病院に検査しにいったらもう手遅れってくらいの病気がみつかって、即入院。偶然同じような境遇で同じ病室に詰め込まれた二人が意気投合して、死ぬ前に海見に行こうぜ!ってことで脱走。
もうどうせ死ぬしなんでもいいべってやけになってるわけではなくて、どうせ死ぬんだしいろいろ楽しもうぜ!って、なんだかんだポジティブに捉えてて好き。てめえ殺すぞ!って脅されたときも、いやあそんなこといったって僕もう死にますしwwって笑っちゃうとことかいいすなあ。深刻なことを深刻に捉えすぎると、ただただとても悲しくなるだけだと思う。
海を見に行きたい。

マーダー・ライド・ショー2 デビルズ・リジェクト
悪いことばっか好き勝手やりまくってたやつらが、最後に派手に殺されるんだけど、それがなぜかかっこよくて、完全に外道なのに好きになっちゃってた。はじめはなんとかして懲らしめてやりたい!そんですっきりしたい!と思わされるのに、なんか変な感じ。
似た話で、ファニーゲームって映画は胸くそ悪いまま終わるけど、デビルズ・リジェクトはどこか爽快感(なのか?)があるような気がする。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
電車で偶然出会った二人の、一夜限りの恋(って書くと気恥ずかしい!)。
友達に電話してる体で話すやつがたまらんです。相手の第一印象、自分の心境なんかを、本人の目の前で話すやつ。ずっと長回しで二人を撮っていて、一部始終をずっと盗み見(?)をしてる感じ。
気まずさというよりは、もう今すぐにでもいちゃつきたいのに初対面という壁が!みたいなモヤモヤ感が、とてもけしからんように僕には思えた。すぐ手の届く距離にいて、おそらくお互いがお互いのことを受け入れていて、でも、嘘みたいで夢みたいな出会いを一歩ひいて俯瞰するような、知的で冷静な面もしっかりと持った二人だからこそ超えられない壁!みたいな!
さあみんなも勇気を出して、美女や美男子に声をかけてみよう!
続編のビフォアサンセットもなかなかよろしい映画らしい。

カイロの紫のバラ
みんな大好きウディアレンの名作。と言われて観てみました。ゆるいコメディでふわっとしたお話。映画のスクリーンから飛び出してきたイケメン俳優といちゃいちゃこらこらする。だけか?だけです。たしか。
映画の中で映画の話をするのってなんかいい。

その街のこども 劇場版
何も知らずに手に取ったら、偶然にもビフォアサンライズ日本版みたいな内容だった。とはいえ、出会い方こそ似てはいるものの、完全に相容れない二人。見た目も考え方もバラバラ。共通点は阪神淡路大震災で被災した経験のみ。
ビフォアサンライズよろしく長回し多様で、脚本があるのかわからないほどの自然な二人の会話は、人の会話を盗み聞きするのが好きな人にはヒットするんじゃないでしょうか。

 

というわけで、観た映画の感想なんかをちょろっとまとめてみる試みを始めました。
適当に流し読んでもらえればそれだけで幸せ。

他にも、音楽や本についてもまとめちゃうほどのやる気が出たらいいなあ。

みんなこうゆうのやればいいのに。
ただ、わたしがやっているのだからあなたもやってくださいの論理はコワイ。

2011年、あれこれ言い合いたい映画25本

今年はただリストアップするんじゃなくて、あれこれ言い合いたい映画を25本に絞ってみました。江頭2:50好きだし、25本くらいならすぐ観れるし。上から順にオススメです。あそこどう思った?とか、これはヤバい!とか言い合いたい。
明らかにつまらなそうな映画はそもそも観てないから、ワーストランキングとかはないです。

こうやってあらためて眺めてみると、人が死んだり、血が噴き出したり、暗い気持ちになったりするものが多い!一応そうゆうの嫌な人のために、ハッピーなやつには★をつけておきます。あと、●がついてるのは映画館で観たやつです。

そんじゃ、つべこべ言うのはあとにして、とにかくまずは25本のタイトルをどうぞー!

 

  1. 冷たい熱帯魚
  2. キックアス●
  3. 十三人の刺客
  4. ブラックスワン●
  5. ブルーバレンタイン
  6. 彼女が消えた浜辺
  7. 下妻物語
  8. マインドゲーム
  9. モテキ★●
  10. 告白
  11. 息もできない
  12. ハングオーバー
  13. ヒックとドラゴン
  14. ソーシャルネットワーク
  15. さんかく
  16. スコットピルグリム●
  17. バッファロー'66
  18. ローラーガールズダイアリー★
  19. エグザイル絆
  20. シティオブゴッド
  21. キッズリターン
  22. ジョゼと虎と魚たち
  23. 月に囚われた男
  24. ヤングゼネレーション★
  25. コクリコ坂から●

 

はいー。どんな感じだったでしょうかー。

有名どこばっか!
全然知らん!
節穴か!
これ観ろ!
センス磨け!
勉強しろ!
働け!
身体鍛えろ!

などなど、皆々様それぞれに思うところはございますでしょうが、こうゆう感じの映画たちが好きってことなんでしょうか私は。というより、タイトルにもあるように"あれこれ言い合いたい"映画達なんでございます。みなさんにも是非一度ご覧になって頂きたい。そしてご覧になって頂いた暁には、なんかどっかのクソシャレオツなバーとかでカクテル的なものを頼みつつ、やだ…なんか酔っぱらってきちゃった…とか、そんな感じであれこれやりあいつつ、映画についてもあれこれ言い合いたい所存でございます。

面白いかとか作品としてどうかとかいわれたら、モテキとかちょっとよくわかんないすとは思うけど、これらをネタに話すことならいくらでもできそうな感じ。とゆうか、すでにあれこれ言い合った結果の25本だったりするかもしれない。

2011年に”僕が初めて観た”映画ってことなんで新旧ぐちゃぐちゃになってますが、下妻物語、マインドゲーム、シティオブゴッド、キッズリターン、ジョゼと虎と魚たち、バッファロー'66、ヤングゼネレーションあたりがちょこっと古いはずです。

映画に限らず、音楽やら小説やらのランキングとかつけてみると意外と楽しいから、友人も、そうでないひとも、お父さんもお母さんも、マックにいた女子高生も、なんなら首相とかも、インターネットの世界にそっと置いておくか、手帳の端っことかに書き留めといて僕と会ったときに披露してくれればいいと思います。

ってことで最後に、気になったやつにちょろっとずつ触れて、お後をよろしい感じにしようかなと思います。

 

■コクリコ坂から
僕が通っていた大学には昔、学生会館っていうのがあって、それがこの映画のカルチェラタンって建物と似たような感じだったらしいんです。僕は資料でしか見たことのない学生会館の文化に憧れがあったんで、その姿を重ねあわせてみては、ああ素晴らしい、あわよくば住みたい、なんて思いを馳せたりしながら観ていました。だから、細かいハテナはあってもずっといたくなるような世界。ただ、あと30分ちゃんとやってくれたらもうちょっとくらいは面白くなってただろうに…!長澤まさみの声を聞ける。

■バッファロー'66
超絶イケメンなのに童貞でボンクラな男の物語。せっかく女の人とモーテル入ったのに、ベッドの隅っこでもじもじしてるだけとか萌えます。このヴィンセント・ギャロって人が、主演だけじゃなくて監督・脚本・音楽までやっちゃってて完全に超人。

■スコットピルグリム
外人がつくった映画なんだけど、 日本のゲームネタがむっちゃ出てきます。ゼルダみたいに武器ゲットしたり、マリオみたいに1機アップしたり、スト2みたいにボスと戦ったりで、 ゲームで育ってきた世代にはたまらんはずです。

■さんかく
えれぴょんの無防備なおっぱい。

■モテキ
こっちは長澤まさみの脚の物語。出てくる女子がみんなクソビッチみたいな言われようで、もうちょっとキャラ大切にしろよ!とか小言も言いたくなりますが、僕は麻生久美子が好きなんです。ああゆう不幸そうな年上のおねいさんに、めんどくさい絡み方されたい。ただ真木ようこと仲里依紗が空気すぎて、完全におっぱいの無駄遣い。全篇から漂ってくる腐れサブカル臭が鼻につきそうな人は観ない方がいいかも。
ももクロちゃんいいっすよね。
ひとり選ばないと殺されてしまう状況だったら、僕はれにちゃんを推します。

■告白
CMほどどっかーん!しない。オシャレな雰囲気だけの画と言われればそれまで。

彼女が消えた浜辺
ギンレイホールにふらっと立ち寄ったときに観た映画。同窓会楽しそーと思いきや、ふとした事故をきっかけに人間関係が崩れていく話です。みんな顔立ちがキレイで、表情も豊かで、話に引き込まれる。イランの映画なんだけど、イラン=テロ→みんな過激派!みたいなまがったイメージを刷り込まれてるから、イランだって普通の人の幸せがあって当たり前だよなってあらためて気づかされたりした。そんな普通の人たちの幸せが崩れていくのを見せられて、結局暗い気分になる映画。

ブルーバレンタイン
500日のサマーって映画が好きなんですけど、これはもっと倦怠期のもっといやーな感じがたまらん。若造なりに、こんな恋愛と結婚はあかんでえ!という教訓が得られたような気がします。ハッピーになりたいのになれない。誰かバレンタインにチョコください。
邦題は”鬼畜の所業”だそうです。

■ブラックスワン
とにかく暗い。バレエって華やかな舞台のはずなのに、完全にサスペンスでホラー。なにが幻覚でなにが事実なのかがわからない。痛い!とか怖い!とか、ちょっと目をそむけたくなるけど、衝撃的な映画体験だった。

最後。上三つは特に、人が死ぬ、血が飛ぶに尽きる映画です。むしゃくしゃしたら是非!



以上!
なんか他にも楽しい映画あったらあれこれ言いながら教えてちょ!